2025年の主要テーマ
不動産市場回復の波に乗る

投資機会はどこにあるのか？

• 2024年が終わる頃、世界の不動産市場は転換点に差し掛かっているように見えました。
• 世界的に最も厳しい状況が続いているオフィス市場でさえ、地域によって大きな差が見られています。
• 不動産市場は、地域、国、セクターによって大きく異なり、その市場を熟知した投資家に魅力的な投資機会を提供しています。

オルタナティブ不動産への注目

• 投資家は分散投資とアウトパフォーマンスを目指し、オルタナティブ不動産にますます目を向けています。
• 75歳以上の米国人口の割合は、現在の8%から2040年までに12%に増加すると予測されており、米国のメディカルオフィスへの投資機会は増えるでしょう。
• セルフ・ストレージは欧州で最も魅力的なオルタナティブ不動産投資の一つで、パンデミック後の景気循環的、構造的な要因の双方から恩恵を受けています。
• 日本は最も高齢化が進み、引き続き、高齢者向け住宅戦略の主要市場です。

オフィス市場が
活況を呈している地域

• 米国のオフィス市場バリュエーションには今も底入れの兆候は見えませんが、一部の欧州やアジア太平洋地域の市場では明るい兆しが見え始めています。
• 2025年、企業の事業環境は改善が認められ、安定雇用に加えてますます多くの企業が再び出勤を義務付けるようになっていることで、オフィスビル需要は増加すると考えられています。
• シンガポールや東京など他のアジア都市では空室率が低く、力強い事業拡大も続いており、ファンダメンタルズははるかに健全です。
• サンベルト市場では、今後10年間で以前のサイクルピークよりも30%多くオフィスワークの雇用が増えると予測されています。

ネットゼロカーボン・ビルへのグローバルな移行は政治的な逆風に耐えられるか？

• 建造環境の低炭素化に向けた動きは、規制、テナント需要、投資家の嗜好という3つの要因によって支えられいます。
• 投資家が望むのはリターンの最大化であり、座礁資産へのエクスポージャーは回避したいため、脱炭素化のトレンドは続くでしょう。
• AIの進歩がもたらすエネルギー需要の急増に取り組んでいる大手テック企業は、エネルギー転換を支持する一大派閥となっています。