時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご高配を賜り心より感謝申し上げます。
グローバル投資運用会社であるNuveen(運用資産残高1.3兆米ドル、以下「当社」)は、米国時間2025年10月1日に、グローバル・インフラ投資専門のプラットフォームの設立について発表いたしました。同プラットフォームの設立は、複数のインフラ専門投資チームを統合することで、急速に高まるインフラ投資需要に対応することを目的としています。
同プラットフォーム新設により、当社の提供する運用ケイパビリティは、当社の投資哲学、協働の企業文化およびマルチ・アセット運用会社としてのユニークなポジショニングを反映する、6つの投資部門に集約されます。
当該プラットフォームの統合は、不動産やインフラ、プライベート・キャピタル、レバレッジド・ファイナンスやプライベート・プレースメント、そして自然資本にわたる、3,400億米ドル規模の運用資産を有するオルタナティブ投資分野のリーダーとしての地位をNuveenが築くにあたり実施した、過去数十年にわたるオーガニック成長ならびに戦略的買収における取り組みの一環となります。
インフラ投資ビジネスの強化
エネルギー・トランジションやDX(デジタル・トランスフォーメーション)投資、また先進国における老朽化したインフラの補修・交換の必要性の高まりを受け、グローバルのインフラ投資必要額は2040年までに94兆米ドルに達すると予測されています1。この度当社が新設した運用プラットフォームは、持続可能な不動産ファイナンスや再生可能エネルギー開発投資、またインフラ・クレジット投資、デジタル・インフラ・エクイティ投資にわたるインフラ投資に関する専門チームの統合を通じて、インフラ投資需要に対応することを目指しています。
以下、当社 CEO(最高経営責任者)Bill Huffmanによるコメントとなります: これまで数十年にわたり戦略的にオルタナティブ投資の運用ケイパビリティを拡大してきた当社は、現在、パブリックおよびプライベート両市場において、急激に高まる投資家様のインフラ投資需要に応えるべき立場にあると考えております。 当社は、再生可能エネルギー分野における開発案件投資から、安定的なデジタル・インフラ資産、また投資適格級の証券化商品にわたる様々なリスク・リターン特性を有するインフラ投資ソリューションの提供に注力いたします。それぞれが高度な専門性を有する各運用チームを統合することで、グローバル経済の基盤となるインフラへの投資を志向する投資家様に対し、一層の投資機会のご提供に努めて参ります。
新たな組織体制
この度の組織再編により新設されたインフラ投資プラットフォームは、運用資産残高としてはトップ20規模の運用マネージャーに位置付けられることとなり2 、同プラットフォームの責任者(Head of Global Infrastructure)には、これまでNuveen Green CapitalのCEOを務めたJessica Bailey(以下「Bailey」)が就任予定です。Baileyは当社の最高投資責任者(CIO)であるSaira Malikの直下に所属いたします。
当社は、過去数十年にわたり、インフラ投資運用会社として、インフラ・デットやインフラ・エクイティ、そして上場インフラ資産にわたる360億米ドルの運用を行ってまいりました。この度新設されたグローバル・インフラ投資プラットフォームには下記を含む複数のチームを統合しております。
- Nuveen Energy Infrastructure Credit
北米、欧州、およびOECD加盟国におけるデジタル化、電化、再工業化の動きにフォーカスし、エネルギーおよび電力インフラ開発を支援するプライベート・クレジット・ソリューションを提供いたします。引き続き、Don DimitrievichがHead of Energy Infrastructure Creditを務めます。 - Specialized Nuveen Infrastructure Equity Teams
引き続き、Biff OursoがHead of Infrastructure Equityとして下記のチームを主導いたします。- Diversified Infrastructure
北米における再生可能エネルギー、農業インフラ、デジタル・インフラ、輸送インフラおよび社会インフラ資産に対する直接投資、LP投資および共同投資を担当します。 - Clean Energy Infrastructure
グローバルの再生可能エネルギー及びエネルギー貯蔵インフラにわたるプライベート・インフラ・プロジェクトへのエクイティ・キャピタルを供給します。 - Digital Infrastructure
デジタル経済に不可欠なクラウド・コンピューティング、接続設備およびテクノロジー・サービス企業のコントロール・エクイティ取得を目指します。
- Diversified Infrastructure
- Nuveen Green Capital
エネルギー効率化の他、再生可能エネルギーおよびレジリエンス関連のプロジェクトにフォーカスし、商業用不動産に関連する重要なインフラに対し持続可能なファイナンス・ソリューションを提供する、米国における大手運用会社となります。当社内においては、不動産部門およびインフラ部門のシナジー最大化に寄与することが期待されています。 前CEOであるBaileyのHead of Global Infrastructure就任に伴い、2015年にNuveen Green Capital を共同創業し、C-PACE関連投資案件のソーシング、ストラクチャリングおよびファイナンシング・プラットフォームの構築に貢献した現CIOのAlexandra CooleyがCEOを兼任します 3。
この度の組織体制変更において、各チームの投資戦略および投資プロセスに変更はございません。
なお、上記新設されたインフラ投資プラットフォームの他、当社の主要運用プラットフォームは下記の通りです。
- グローバル不動産投資プラットフォーム
世界最大級の不動産投資運用会社として4 、1,350億米ドル超の運用資産残高を有します。Chad Phillipsが引き続きHead of Nuveen’s Global Real Estateを務めます5。 - グローバル・プライベート・キャピタル投資プラットフォーム
870億米ドルのコミットを受託し、グローバルにおけるトップ5のプライベート・デット・マネージャーとして数えられます。足元においてHunter Point CapitalおよびTemasekとの戦略的パートナーシップを確立いたしました。Ken Kencel およびAnthony Fobel両名が引き続きCo-Chief Executive Officers of Nuveen Private Capitalを務めます。 - グローバル自然資本投資プラットフォーム
農地投資における最大の機関投資家として、農地および森林投資にわたり110億米ドルの運用資産残高を有します。Martin Daviesが引き続きHead of Global Natural Capitalを務めます。 - グローバル債券投資プラットフォーム
グローバルにおける上位5位に数えられる世界最大級の債券運用会社として、5,690億米ドルの運用資産残高を有します。Anders Perssonが引き続きHead of Global Fixed Incomeを務めます。 - グローバル株式投資プラットフォーム
LSEG Lipperによるランキングでアクティブ株式投資運用会社としてトップ5に数えられ、5,360億米ドルの運用資産残高を有します。Willis TsaiがHead of Global Equitiesを務めます。
オフィス
1 Global Infrastructure Outlook、G20の後援を受けて作成。
2 IPE Real Assets Report、2024年7/8月。
3 The United States Department of Energy:2016 C-PACE ReportにてConnecticut C-PACEプログラムを全米初の州全体規模のC-PACEプログラムと記載。
4 Pensions & Investments Real Estate Managers Special Report、2024年10月。
5 運用資産残高は全て2025年8月末時点。