オルタナティブ
CLO アドバイザー用プレイブック
差別化された価値を提供することで
ビジネスをさらなる高みへ
ローン担保証券(CLO)市場はかつて、大手機関投資家だけに門戸を開いていました。それが今では、さまざまなファンド・スキームを通して富裕層もCLO市場にアクセスできるようになっています。そうした進展によって、ファイナンシャル・アドバイザーには、機関投資家向けに開発されたソリューションを広範な 投資家層に提供できる、絶好の機会が訪れています。
CLOには同程度の格付けを有する社債と比較して、歴史的に高位なインカム・ゲインおよび低位なデフォルト率、コア債券投資における分散投資など、複数のメリットがあります。アドバイザーは、顧客の投資目標の達成手段のひとつとしてポートフォリオにCLOを組み込むことで、伝統的な戦略にとどまらない付加価値を提供できる先進的なプロフェッショナルとして自身の地位を確立することができるでしょう。
CLOを効果的にポートフォリオに組み入れることで投資家の運用パフォーマンスを改善し、競争が激化する市場環境の中でも際立つ存在になれるよう、NuveenのCLOアドバイザー用プレイブックはアドバイザーの皆さんにCLOの詳細と特徴を提供します。
主なポイント
- これまでCLOは機関投資家向けの投資資産であったが、富裕層にとっては比較的目新しい投資資産である。
- 顧客の資産が増えるにつれて、高度な投資ソリューションへのニーズは高まっており、CLOがその一助となる可能性がある。
- CLOは伝統的な債券投資と比較して、利回りは大幅に高い一方で、デフォルト・リスクは低位に留まる。
- CLOの多様なトランシェ構造を活用し、様々な顧客の目標に合わせた流動性やリスク/リターン特性を提供可能。
投資家にとっての利点
CLO投資を通じて、顧客は利回りの向上、分散化、アクティブなリスク管理、機動的な資本配分などの機会を得ることができます。
利回りの向上
下記の図表に示す通り、CLOは伝統的な債券投資と比較してより高位な利回りを獲得することができます。CLOの利回りが相対的に高い理由は主に3つあります。第一に、証券化によりCLOは、リスクと利回りを複数のトランシェに分けることができ、ストラクチャー固有のレバレッジを活かしてトランシェが下位であるほどリターンを高めることが可能になるという点です。第二に、CLOの複雑性により、それを分析して参加することを厭わない投資家にはその分のプレミアムが乗るため、この複雑な市場を理解するために必要な努力を惜しまない投資家は、高位な利回りで報われることになるという点です。最後に、CLOマネージャーはアクティブにローン・プールを運用しているため、市場ボラティリティをうまく活用して、ファンダメンタルズが悪化している銘柄があれば売却したり、より高い利回りの投資機会に乗り換えたりすることができるという点です。
分散化
CLOは伝統的な債券・株式との相関性が低く、金利リスクも非常に低位であるため、特に市場の変動が激しいときにはポートフォリオの分散にとって貴重な役割を果たします。また、各CLOポートフォリオ自体も、多様な業種、サブセクター、信用格付の150-200社以上の企業のローンで構成されるため、非常に分散されています。こうした分散によって集中リスクが低減されるため、より安定したリターン特性が実現します。
アクティブなリスク管理と機動的な資本配分
パフォーマンスが不振に陥っている資産の売却がなかなかできないプライベート・クレジット・ファンドとは異なり、CLOの担保マネージャーは裏付けとなるローンの流動性を利用して市場の混乱を活用し、多様なセクターや発行体の間で配分を変更させてリスクを低減することが可能です。市場の変動が激しい際にはこのローンの流動性やアロケーションの柔軟性は特に重要となります。ファンダメンタルズが堅固な企業でもバリュエーションが過度に割安である場合は、質の高い(あるいはさらに高い)ローンを割安なプライスで購入することができるためです。
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