持続可能な農地管理への取り組みを振り返って
ファームランドレポートの発行から 10 周年を迎えるにあたり、Westchester 社(以下、当社)が農地投資の運用理念にサステナビリティをどのように組み込んでいるのか、についてご紹介を差し上げたいと存じます。
サステナビリティに関する変革を促す力がこれほどまでに強く、かつ、不可逆的であった時代はありません。農薬メーカーや種子メーカーは効率を高め、(農薬や肥料といった)農業インプットを減らすための革新的な方法を模索しており、食品メーカーはフードバリューチェーンから発生する環境負荷を軽減し、透明性を高めたいという消費者の要望に応えています。同時に、政府や機関投資家は従来以上の長期的視点に基づいてサステナビリティの精査を強化しており、コンサルティング会社は ESG の進捗状況を測定するための先進的なツールを開発しています。こうした社会的潮流は、当社の継続的なサステナビリティへの取り組みと合致するものです。このように、農地投資の長期性と現場での実践に基づき、自然資本を保護しその働きを強化することで、より安定した投資収益の獲得が可能になるのです。
本レポートでは、下記の具体例を含む、当社のサステナビリティへの様々な取り組みをご紹介しています。
- 2013 年に策定した ESG フレームワークをさらに発展させた、新しい ESG KPI を策定いたしました。
- 米国では、運用中のすべてのアーモンド果樹園でカリフォルニア・アーモンド・サステナビリティ・プログラム California Armond Sustainability Program, CASP)認証を取得するという大きなマイルストーンを達成したほか、太陽光発電導入の推進、河岸緩衝帯の設置、有害鳥類の群れを阻止するための鷹狩りの導入検討などを行いました。
- 欧州では、水資源管理改善や再生可能エネルギー導入に係るプロジェクトを実施したほか、テナントと協力して労働者の健康と安全性を向上させました。
- 南米では、山林火災のモニタリングプロジェクト、ならびに生物多様性向上プロジェクトを開始するとともに、サステナブル・ファイナンシングおよび脱炭素クレジットの活用、ならびに土壌資本に関するテナントの先駆的な取り組みを支援しました。
- オーストラリアでは、土壌健全性と水資源管理改善に関する取り組みを継続するとともに、ソーラーパネル増設によって灌漑用水路のエネルギー使用量削減を図り、歴史的な干ばつや山林火災の影響を受けた農村コミュニティに対して物理的な援助を実施しました。
私たちの農地の持続可能性への取り組みについてのレビューをお楽しみいただければ幸いです。本レポートや当社のサステナビリティへの取り組みについてご質問がございましたら、esgcommittee@wgimglobal.com またはヌビーン・ジャパン株式会社の営業担当者までお気軽にお問い合わせください。
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Nuveenの一部門であるTIAA Investmentsの投資顧問サービス、戦略、および専門知識は、Teachers Advisors, LLCおよびTIAA-CREF Investment Management, LLCによって提供されています。各戦略の中のポートフォリオは、市場や投資スタイルのリスクなど、一定のリスクがあります。投資を行う前に、すべてのリスクを慎重に検討してください。どの戦略への投資にもリスクがあり、リスクの中には以下のようなものがありますが、これらに限定されるものではありません。社会的審査により一部の投資対象を除外しているため、このような基準を使用していない戦略と同じ機会や市場動向を利用できない可能性があります。責任投資には、発行体、セクター、産業へのエクスポージャーに影響を与える可能性のあるESG (環境・社会・ガバナンス)要素が組み込まれており、利用可能な投資機会の種類と数が制限されるため、結果的にパフォーマンスの高い投資対象が除外される可能性があります。
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