2021年3月22日
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全ポートフォリオで2040年カーボン・ネット・ゼロの
全ポートフォリオで2040年カーボン・ネット・ゼロの
コミットメントを表明
- パリ協定の目標より10年早く達成するコミットメント
- コミットメントは、全世界で運用している約1,330億ドルの資産および将来取得する資産に適用
- 運用資産1兆ドル超を有するヌビーンの気候変動リスクに対するコミットメントの一環
ロンドン – 世界最大規模を誇る不動産運用会社であるヌビーン・リアル・エステートは、全世界で運用している約1,330億ドルのポートフォリオのCO2排出量を、2040年までにネット・ゼロとするコミットメントを表明しました。
この目標は、パリ協定の目標を達成するためにワールド・グリーン・ビルディング・カウンシルが定めた目標年よりも、10年早いものです。
ヌビーン・リアル・エステート/リアルアセット部門の最高経営責任者であるマイク・セールス氏は、「弊社のカーボン・ネット・ゼロへの取り組みとして、全世界で運用している不動産ポートフォリオのCO2排出量を2040年までにネット・ゼロとする思い切ったコミットメントを行いました。このコミットメントは、後世に向けてより良い世界を作るために重要なだけでなく、弊社の不動産戦略の気候変動リスクを軽減し、投資を将来性のあるものにします」と語っています。
ヌビーン・リアル・エステートのストラテジック・インサイツ・グローバル・ヘッドであるアビゲイル・ディーン氏は、「10年以上にわたり、ESGは弊社の投資戦略の中心となっています。世界がカーボン・ネット・ゼロに向けて進む中で、世界各国の政府は環境に関する規制を増やしていくことと思いますが、弊社はこの目標に向けて出来るだけ早く行動を起こすことが重要であると考えています。これが、全不動産ポートフォリオのCO2排出量を一般の目標よりも早い2040年までにネット・ゼロとするコミットメントを、弊社が表明した理由です。
弊社は様々な機関投資家や優良テナントと協働し、持続可能性に対する目標を共有しています。弊社のこの方針は、不動産のカーボン・ネット・ゼロに向けて他の産業と連携し、不動産のCO2排出量50%~80%削減の実現に向けたプロセスを示します」と語っています。
ヌビーン・リアル・エステートのプラットフォームは、様々な戦略(エクイティ、デット、開発)や地域をカバーしています。パフォーマンスの観点でメリットがあり、ESG目標に沿ったプロセスを策定するために、顧客と緊密に協調しなければなりません。持続可能性に向けた改善と資産価格の下落リスク抑制には、相関関係があるとみています。
ヌビーン・リアル・エステートは1,330億ドルのポートフォリオに含まれる全資産を調査し、全てのビルについてカーボン・ネット・ゼロ計画を策定することをコミットしています。そしてビルが可能な限り省エネ運営されていることの確認、および各テナントと協働して、テナントのCO2排出量が当該ビルのカーボン・ネット・ゼロ計画に沿うものであることの確認を行います。
ディーン氏は、「いくつかの対策は実行が比較的たやすいものの、計測の標準化やデータ収集等、不動産業界にとってカーボン・ネット・ゼロを達成するために大きなチャレンジを伴うものもあります。ビル所有者とテナントの協力が、これらハードルを乗り越えるためのカギとなるでしょう。
弊社はグローバルなポートフォリオを保有しているため、ヨーロッパや米国で取り入れた対策のいくつかを採用することが出来ます。しかしながら、テナント、ビル所有者およびデベロッパーが持続可能性に向けた戦略をより一層実行しやすいように、地方政府や連邦政府がはっきりした基準を示すことが重要です。バイデン政権誕生と気候変動対策の戦略進展により、新たな時代の幕開けが予想されます」と付け加えました。
エネルギー使用量削減に重点を置くことは、10年以上にわたって、持続可能な不動産投資および運営に向けたヌビーンのアプローチの根幹であり続けます。2020年にヌビーン・リアル・エステートは、米国に保有する3,000万スクエア・フィートの不動産ポートフォリオのエネルギー使用量を10年間で少なくとも年2%削減するという目標を達成したため、米国エネルギー省によってベター・ビルディングス・チャレンジ・ゴール・アチーバー(より良いビルの目標達成者)に認定されました。
2019年にヌビーンは親会社のTIAAと共に、事業全体にわたる気候変動リスクを把握し、ガバナンス、リスク管理プロセス、開示、計測に関する提言を策定するために、気候変動リスク・タスクフォースを立ち上げました。その後、国連PRI(責任投資原則)から気候変動に関する報告が優れていると認定されました。ヌビーンのすべての投資プロフェッショナルは、全社、全地域における投資判断に組み入れるために、気候変動リスクに関する研修を受けています。
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