2022年9月6日
債券
課税地方債:第2四半期後半、トレンドに回復の兆し
課税地方債:第2四半期後半、トレンドに回復の兆し
課税地方債市場は、第2四半期も引き続き苦戦し、6.20%の下落となりました。ベース金利の変動、インフレの長期化、米国連邦準備制度理事会(FRB)の急速な金融引き締め政策といった逆風があったものの、同四半期後半には明るい材料も出てきました。一部の経済データは、景気の過熱感が和らいでいることを示唆しており、課税地方債が史上最も低いリターンを記録した6か月が過ぎ、レラティブ・バリューと絶対利回りの双方の魅力から長期目線の投資家が回帰し始め、相対的にパフォーマンスの高い領域が生まれています。
課税地方債のリターンは、今年最大の痛手にも持ち堪え、現在魅力的なバリュエーションにあります
- 重要なポイント
- ネガティブな材料は課税対象地方債のバリュエーションと利回りに織り込み済み、需要回復の兆しを確認
- 金利上昇とインフレの長期化は、引き続き債券と地方債市場のパフォーマンスへの重しとして注意が必要
- 地方自治体が有する潤沢な資金は、経済成長ペースの鈍化や緩やかな景気後退局面においてもクレジットを下支え
- 有料道路は、パンデミック時の低収益状態からほぼコロナ禍前の水準にいち早く回復
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